日本語訳 · 原著 Daniel Bourdeau『Unsolved Historical Ciphers』は CC BY 4.0 で公開されている。本ページは JIC による翻訳で、原著者の公式版ではない。訳文に相違がある場合は英語原文が優先する · 英語原文を見る ↗
16 140 47 169 4310 = … le roi de Sardaigne
1064 = Vienne · 3042 = dessein · 545 = avec · 87 = encore

ベルリン → ロンドン、ハーグで傍受 · 数字式ノーメンクレーター · 1751年12月28日

フリードリヒ大王から Louis Michell へ、1751年12月28日

フリードリヒ2世
差出人フリードリヒ2世

ハーグ、Koninklijk Huisarchief、ウィレム5世公の文書、inv. 198 · 2ページ、フランス語、平文の書き出しと平文の日付行の間に符号群550個 · DECODE R1957、「non-decrypted」(記録に解読なし) · カタログ項目215

オランダはプロイセン王のロンドン宛ての郵便を開封し、暗号化された手紙を写していた。この手紙の国王の草稿は1882年にベルリンで刊行された。ここでの本文はその刊本から取ったもので、平文の書き出し、長さ、繰り返される符号群の位置によってハーグの写しと対応づけた。コードそのものは再構成していない。

Daniel Bourdeau · 投稿 · 更新

方法:既存の解読から読解 · 範囲:完全

要約。 DECODE には、フリードリヒ2世がロンドン駐在の Louis Michell に宛てた暗号の手紙が2通あり、どちらもベルリン発1751年12月28日付で、どちらもハーグで傍受され、総督の官房のために写されたものである。カタログはそのうち2通目(R1957)を取り上げていた。DECODE では解読なし、内容は何も知られていないとされている。その平文の書き出し「J’ai reçu votre dépêche du 14e de ce mois」は、国王の草稿から印刷された Politische Correspondenz Friedrichs des Grossen(1882年)第8巻の no. 5263 の書き出しと一字一句同じである。暗号の長さは刊本に合い(438語に対して550符号群)、繰り返される符号群は、刊本で繰り返される語と同じ順序で同じ位置に現れる:1064 は4箇所すべてで Vienne、4310 は3箇所すべてで Sardaigne、3042 は dessein、545 は avec、87 は encore である。この手紙は、ロレーヌ公子シャルルを次のポーランド王にするというオーストリアとロシアの計画をロンドンが知っているかどうかを探り、自らの外務部局には写しを送らず国王ただ一人に報告せよという、フリードリヒの秘密の命令である。同じ日のもう1通の手紙(R1955)は大臣経由のもので、別のコードで書かれており、刊行されていない。プロイセンのコードは、足がかりとなる符号以上には再構成していない。状況:本文は1882年の刊本によるもので、位置によって暗号と対応づけた。コードは再構成していない。未解決:コード表の全体、R1955。

01 手紙とその写し

Louis Michell はロンドン駐在のプロイセン公使館書記官で、同地の使節団を任されていた。国王は2つの経路で彼に手紙を書いた。1つは Podewils の下の departement des affaires étrangères で、大臣の訓令によるもの。もう1つは Immediaterlass で、国王が直接書くものである。どちらもオランダ共和国を通る郵便で送られ、そこで総督の官房が開封して写した。12月28日付の2通の写しはどちらもウィレム5世の文書(inv. 198)の中に残っており、DECODE はそれらを R1955 と R1957 としてカタログに登録した。

R1957 は2ページである。見出し Au Sr Michel à Londres と書き出しの節は平文で、続いて点で区切られた550個の数字、そして A Berlin ce 28 décembre 1751 と (signé) Féderic がある。写字者はいくつかの符号群に1本から3本の線で下線を引き、行の上に2つの訂正を書いた。DECODE は2ページを逆順で示している:その P2 が1ページ目である。

ハーグの写しの1ページ目:平文の書き出し J'ai reçu votre dépêche du 14e de ce mois、続いてコンマと点で区切られた数字の行
写しの1ページ目:平文の書き出し、続いて 1555 1550(et suis)以降のコード。画像:Koninklijk Huisarchief、ハーグ、Prins Willem V inv. 198、1ページ目(画像 P2)、DECODE R1957 経由。

02 なぜ Politische Correspondenz の no. 5263 なのか

Politische Correspondenz 第8巻には、ベルリン発1751年12月28日付の国王の手紙が数通収められている。no. 5263「Au secrétaire Michell à Londres」は「J’ai reçu votre dépêche du 14 de ce mois」で始まり、これはハーグの写しの平文の書き出しである。同じ日のハーグのもう1通の手紙は「Toutes vos dépêches m’ont été bien rendues et la dernière est du 14e de ce mois」で始まり、150½ や 660½ のような半端な符号群を含む別のコードを使っている。DECODE の注記が “a letter of the same date with different length” と呼んでいるのはこの手紙である。

書き出しの後、刊本は438語、暗号は550符号群で、比率は1.26である。これは、よく使う語や名前に符号語を持ち、それ以外を音節で綴るノーメンクレーターとしては普通の値である。主な検証は順序である。3回以上現れるすべての符号群と、刊本で同じ回数現れるすべての語について、相対的な位置を比較した(anchors.py)。6組がすべての出現箇所で揃っており、最大のずれは本文の高々4.3%である:

群語出現回数最大のずれ
87encore30.017
1064Vienne40.022
545avec30.024
4364faire60.039
4310Sardaigne30.039
3042dessein30.043

局所的な文脈も一致する。…que le roi de Sardaigne entre comme partie contractante… は冒頭に 16 140 47 169 4310 として現れ、169 = de(最も多い符号群で11回)と 47 = roi が得られる。3279 47 は後に2回現れ、刊本ではそこが le roi d’Angleterre になっている。最初の2つの符号群 1555 1550 は et suis を表す。別の本文であれば、これら6語がこの順序でこれらの位置に並ぶことはないだろう。

03 書簡の内容

以下の本文は草稿から印刷されたとおりである。実際に送られた手紙は、細かな言い回しが異なっているかもしれない。

J’ai reçu votre dépêche du 14 de ce mois et suis également que vous du sentiment que l’affaire que le roi de Sardaigne entre comme partie contractante dans le traité qui se négocie à Madrid entre les cours de l’Espagne et de Vienne, ne manquera pas, quoique je sois persuadé que le général Wall prédise bien juste là-dessus.

Comme je viens d’être informé en secret d’un projet que les cours de Vienne et de Pétersbourg ont formé, pour faire succéder à la couronne de Pologne le prince Charles de Lorraine, quand elle viendra à vaquer, je présume que c’est dans cette vue que la cour de Vienne a tâché de faire son traité de neutralité pour ses possessions en Italie avec l’Espagne et le roi de Sardaigne, afin d’avoir les bras libres de ce côté-là à poursuivre son dessein sur la Pologne. Ainsi mon intention est que vous devez employer tous vos soins et votre savoir-faire pour approfondir au possible si la cour de Londres est informée de ce dessein-là, ou si peut-être celle de Vienne s’est entendue là-dessus en particulier avec celle de Russie, sans en communiquer avec le roi d’Angleterre, ce que j’ai cependant de la peine à croire; tout au contraire je présume presque que c’est peut-être de l’avis du dernier que la Reine-Impératrice s’est prêtée à faire de nouvelles cessions au roi de Sardaigne, en lui faisant entrevoir que ce serait dans le dessein sur la Pologne qu’elle se verrait indemnisée de ces cessions. […]

Au surplus, marquez-moi encore si vous croyez que le système pacifique d’à présent du ministère d’Angleterre se soutiendra encore et pour combien de temps […]. Faites-moi votre rapport là-dessus, mais observez qu’il faut que vous ne le fassiez sur tout ce que dessus qu’à moi seul immédiatement, sans en faire des doubles au département des affaires étrangères. […]

フリードリヒは、マドリードで交渉中のオーストリア・スペイン条約にサルデーニャが加わるだろうという見方に同意している。彼は、ウィーンとサンクトペテルブルクがロレーヌ公子シャルルを次のポーランド王にするつもりであることを秘密裏に知り、オーストリアのイタリアにおける中立化をその地ならしと読んでいる。Michell はロンドンがこの計画を知っているかどうかを探らねばならない。国王は、マリア・テレジアによるサルデーニャへの新たな割譲がジョージ2世の助言によるもので、ポーランドがその見返りになるのではないかと疑っている。Michell はまた、ジョージ2世があと数年生きるとして、イングランドの内閣の平和路線がどれだけ続くかを判断しなければならない。彼の報告は部局ではなく国王ただ一人に送られることになっている。最後に、ジョージ2世が12月19日に亡くなったデンマーク王妃の死を悲しんだかどうか、そしてカンバーランド公の重病が彼を悩ませたかどうかを伝えるよう求められている。国王ただ一人に報告せよという命令は、その日 Michell に2通の手紙が送られた理由を説明する。またそれは、オランダが両方とも写したとはいえ、フリードリヒがこの件を託したのが大臣経由の経路ではなかったことも示している。

04 不確かなまま残る点

05 出典

550の符号群の転写、足がかりのスクリプト、メモはリポジトリのフォルダにある targets/michell1751/。DECODE の画像はコミットしていない。