日本語訳 · 原著 Daniel Bourdeau『Unsolved Historical Ciphers』は CC BY 4.0 で公開されている。本ページは JIC による翻訳で、原著者の公式版ではない。訳文に相違がある場合は英語原文が優先する · 英語原文を見る ↗
‖ Δ α ψ p w m o α # 1· □ o o ƒ 3 c 1·
auoir veu d’ascendre a Geneve … (f. 128、行間)

ラングル → ヌヴェール · 文字、数字、図形記号、どうやらコード記号を含む · 1592年7月3日

Dinteville から Nevers 公へ、1592年

ヌヴェール公
宛先ヌヴェール公

BnF Français 3621, no. 116, f. 130(DECODE R9451; Gallica btv1b52524472n、view 269)。シャンパーニュの王党派の副総督による平文の書簡で、計約10行の暗号部分が2箇所ある。

DECODE がこの葉には解読があるとしているため、カタログはこれを転写作業として挙げていた。だが解読はない。唯一のクリブである f. 128 の同系書簡の行間解読からは鍵が得られなかったので、この暗号は解読されていない。先行の解読は見つからなかった。

Daniel Bourdeau · 投稿 · 更新

方法:未解読 · 範囲:本文は得られず

要約。DECODE は R9451 を「letter, with cipher and decryption」と記述しており、そのためカタログは当時解読済みとしていた。画像には解読は見えない。f. 130r には1592年7月3日にラングルで日付を記した平文の書簡があり、暗号部分が2箇所(約3行と7行)あって、その後に平文のフランス語による自筆の追伸がある。この巻は Gallica に高解像度で全巻あることがわかり、2葉前の f. 128r は同じ記号を用いた1592年7月の Dinteville の別の書簡で、各暗号行の上に同時代の解読が書かれている:m’a dict avoir veu d’ascendre a Geneve deux millions d’or d’Espaigne … quarante cinq + mulets chargez … prendre le chemin de Besançon。これは約150記号のクリブである。1文字に1記号の鍵(同音字を許し、冗字(ヌル)は最大3種類)を検証しても見つからない:auoir の o の下にある記号が、数記号後には d の下にある。解読者はまたいくつかの記号を十字のまま残しており、語のためのコード記号を示唆する。暗号は解読されていない。次の段階は、f. 128 を行間解読と対照しながら記号ごとに入念に転写し、続いて f. 130 を転写することである。

01 葉

BnF fr. 3621 f. 130r 上部:平文のフランス語の行の中に最初の暗号部分が組み込まれている
f. 130r、書簡の冒頭:平文のフランス語の中に最初の暗号部分(第4–7行)が組み込まれている。画像:フランス国立図書館、fr. 3621 f. 130r、Gallica より(btv1b52524472n, view 269)。

書簡は平文のフランス語で書かれ、暗号が2回割り込む。記号は混成の集合である:数字(1 3 4 9 0)、文字(o v w m z c a)、記号(# ψ α Δ □ ¢ ∇ π ƒ +)で、横線や十字が付いたものもあり、多くは後ろに点が続く。記号はおよそ400から450個ある。日付の後の段落は Monseigneur ce matin j’ay sceu … l’armée lorraine で始まり、Dinteville 自身による平文の追伸である。裏面には宛名がある。葉の上に暗号の注記は何もない。

02 f. 128 のクリブ

BnF fr. 3621 f. 128r:3行半の暗号行と、各行の上に書かれた解読
f. 128r、1592年7月の Dinteville の別の書簡:暗号行と、各行の上に書かれた同時代の解読(「avoir veu d’ascendre a Geneve deux millions d’or d’Espaigne」)。画像:フランス国立図書館、fr. 3621 f. 128r、Gallica より(btv1b52524472n, view 265)。

この葉はおそらく、BnF の解題が「avec chiffre et déchiffrement」の Dinteville の書簡として挙げる no. 114 である。f. 130 と同じ記号を用いている。解読は暗号の上にほぼ一語ずつ書かれ、次のようになっている:… m’a dict / avoir veu d’ascendre a Geneve deux millions d’or d’Espaigne / … quarante cinq + mulets chargez qui doibt aussi passer dans trois / jours et prendre le chemin de Besançon …。スペインの資金がジュネーヴとフランシュ=コンテを経てフランドルへ向かっているという知らせである。

03 試したこと

私は f. 128 の2行目の暗号を、48文字の注記に対して50記号として転写した。一貫した鍵(各記号は1文字、1文字に複数の記号、最大3種類の記号を冗字(ヌル)とする)を探索しても解は見つからない。最初の5記号は auoir にきれいに合うが、そうすると α が o と d の両方でなければならなくなる。暗号が単純な同音異字(ホモフォニック)のアルファベットではない(Geneve や Espaigne のような語のためのコード記号、または複数の文字に当たる記号がある)か、私の目視による字形の読みがところどころ誤っているかのどちらかである。約150の照合済み記号と、2つ目のクリブがない状態では、ここから両者を切り分けることはできない。

04 残る課題

05 出典

ノート、プロファイル、照合テストは次にある: targets/dinteville1592/.