日本語訳 · 原著 Daniel Bourdeau『Unsolved Historical Ciphers』は CC BY 4.0 で公開されている。本ページは JIC による翻訳で、原著者の公式版ではない。訳文に相違がある場合は英語原文が優先する · 英語原文を見る ↗
1 0 1 0 · 7 6 5 2 7 6 7 4 · 0 1 0 2 · 0 8 6 7 1 2 3 2 8 4 1 5 …
[Nostro Signore] desidera … certificato …
1 = u|t · 2 = i|m · 4 = a|l · 5 = o|s · 6 = e|n · 7 = d|r · 0 = 冗字 · 1010 = Nostro Signore · 2090 = che

ローマ → マドリード · 多音字暗号、1つの数字に2文字 · 1567年

Alessandrino 枢機卿からスペイン駐在教皇大使へ、1567年

Alessandrino 枢機卿
差出人Alessandrino 枢機卿
G. B. Castagna
宛先G. B. Castagna

Archivio Apostolico Vaticano, Segreteria di Stato, Spagna 1, ff. 165–324 · DECODE R85–R90、暗号文6点、10ページ · 「差出人不明から受取人不明へ、1566年」として目録化

差出人と年は、文書館によるこの巻の記述から特定した。1568年の手紙に使われた George Lasry の鍵(2020年)がレコードに添付されているが、平文は掲載されていない。それをそのまま適用し、各数字が表し得る2つの文字のどちらかを言語モデルに選ばせると、6点すべてが解読できる。

Daniel Bourdeau · 投稿 · 更新

手法:既知の鍵で読解 · 範囲:完全

要約。カタログ項目261は、ヴァチカンのスペイン教皇大使館文書から採られた DECODE の6レコードで、差出人も受取人もなく、日付は巻の開始日の1566年1月1日だった。すべてのレコードに写されている文書館自身によるこの巻の記述は、ff. 146–338 を「original letters and ciphers of Cardinal Alessandrino to the nuncio, 2 January – 29 December 1567」としており、6点の暗号はすべてそこに含まれる。手紙の平文の冒頭は「Molto Rev.do Mons.r come fratello」と呼びかけている。これは枢機卿甥が教皇大使 Giovan Battista Castagna に用いる形式である。George Lasry は2020年にこれらの文書のための多音字の鍵を再構成してレコードに添付したが、平文は掲載しなかった。それは Alessandrino の1568年の手紙を解読したのとバイト単位で同一の鍵である(レポート)。各数字が2つの文字を表すので、解読は曖昧になる。同じデコーダーを変更なしに実行すると、6点すべてが連続したイタリア語になる。その内容:教皇はフェリペ2世にフランドルへの旅を実行してほしいと望み、その途上で彼と会おうとしている。ミラノの元老院の役人たちは、ボッロメーオの裁治権を攻撃したかどで罰せられねばならない。何年も司教座にありながら承認を得ていないケルン大司教は罷免されるべきであり、国王は司教座聖堂参事会が異端者の息のかかった人物を選ばないようにすべきである。そして第2次フランス宗教戦争の秋、フランス国王は大元帥モンモランシーとその息子を、コンデ公とコリニーが武器を置くまで投獄すべきである。2つのレコードはこの最後の手紙の写しで、3つ目はその結びを繰り返している。未解決:繰り返し出てくる1語、Lasry の一覧にない点付きの符号群いくつか、一文字ごとの選択、そして参照できなかった刊行された往復書簡(Serrano 1914年)。

01 文書と鍵

DECODE はこの6点を「ASV i. 1025, Segretario di Stato, doss. I」、レコード ASV_i1025_SdS_Spain_I-1 から I-6 として登録しており、コメント欄に文書館によるこの巻の単位の一覧がある。葉番号は 165r(R85)、236r(R86)、249r–250r(R87)、301r–v(R88)、314r–v(R89)、324r(R90)で、計7,817の数字があり、2016年に RebAn が DECODE のために転写した。それぞれの暗号は、平文で始まる手紙の暗号化部分である:R85 の前の f. 163r は、トレド大司教 Bartolomé Carranza をローマへ急がせることについて、R88 の前の f. 299r は「il negotio di Milano」についてである。それらのページに解読は書かれていない。

すべてのレコードにある Lasry の鍵「ASV – S6」(2020年10月24日):1 u|t · 2 i|m · 3 f|g · 4 a|l · 5 o|s · 6 e|n · 7 d|r · 8 b|c · 9 p|z · 0 冗字。これに4桁の符号群 X0Y0 からなるノーメンクレーター(1010 Nostro Signore、2090 che、3010 Re、4030 S. M.tà、8010 Re di Francia …)と点付きの2つ組が加わる。全表は 1568年のページにある。

02 「大元帥を確実な牢獄に入れよ」

R88 と R89 は1つの暗号の2つの写しである。一方の写しの転写が損なわれているところは、もう一方が補う。デコーダーの出力を語に区切ったもの(R89、f. 314r–v。R89 が損なわれているところは R88):

… il [Re di Francia] … da credere tanto al cancelliere, la Mortiglier[i], … l’Albaspi[na], suoi {consi}glieri, che non si sa risolvere a far cosa buona, sempre medicando il male col peggio … tanta ambitione di dominare … credo bene che sia una mala cristiana … In tanto vi dirò [quel] solo, [che] se [S. M.] facesse [me]tter[e] in una prigione sicura il conestabile Memoransi [e] suo figliolo, protestandoli [che] se in termine di tre giorni [non] facessero deponere le armi al Amiraglio al Principe, … tagliare il capo, vedereste [che] si … fine a tanti tumulti … presto, [per]ché si crede [che quel] tratta[to] sia fatta tuta con saputa del [con]estabile e del figliolo … si trova da un giorno ingannata, si pentirà tardi di [non] … voluto credere [a]li buoni …

テキストは、空白のないデコーダーの出力を語に区切って示したものである。角括弧内の文字は意味から補ったもの、… は省略した範囲または不明瞭な範囲を示す。

「フランス国王は大法官、Morvilliers、l’Aubespine という顧問たちにすっかり心を奪われていて、何一つよいことをする決心がつかず、いつも悪をさらに悪いもので手当てしている……[王太后の]支配への野心……彼女は実に悪しきキリスト教徒だと思う……さしあたってはこれだけを言っておこう。もし陛下が大元帥モンモランシーとその息子を確実な牢獄に入れ、3日以内に提督と親王に武器を置かせなければ首をはねると申し渡すなら、これほどの騒乱が終わるのを、それもすぐに見ることになろう。この陰謀はすべて大元帥とその息子の承知のうえで企てられたと信じられているからである……彼女はいつか欺かれたことに気づき、善き人々を信じなかったことを後悔するだろうが、そのときには遅すぎる。」親王はコンデ公、提督はコリニーで、モーの奇襲(1567年9月28日)の後に挙兵していた。大元帥は11月12日、サン=ドニで負った傷がもとで死んだ。したがってこの手紙は1567年10月か11月初めのものである。手紙はさらに、カトリック王は「その宮廷とその主要人物たちの性格について十分に知らされる」べきだと続く。R90(f. 324r)はその結びをもう一度載せている。

途切れなく続く数字の4行。葉の裏側からの透けが激しい
f. 301r(R88)の最初の4行。裏面が透けている:フランスの騒乱についての冒頭部分で、デコーダーは … tumulti di Francia … il Re di Francia … da credere tanto al cancelliere, la Mortiglier[i] … と出力する。画像:Archivio Apostolico Vaticano, Segreteria di Stato, Spagna 1 f. 301r、DECODE R88 経由。

03 6点すべての概要

04 手法

デコーダーは targets/alessandrino1568/decrypt.pyで、変更なしに複製したものである:各数字で、その2つの文字、冗字、そこから始まるノーメンクレーターの符号群をすべて試し、リポジトリ共通のイタリア語5-gram 言語モデル(it-cinquecento、空白なし)のもとで最もスコアの高い部分テキストを保持する探索である。6ページは1文字あたり −1.7 から −1.9 nats で解読され、これは1568年の手紙と同じ水準であり、末尾は書記による数文字の埋め草で終わる。2つの写し R88 と R89 は独立に解読しても、転写がきれいなところではどこでも同じテキストになる。これは鍵と文字の選択の両方の検証になる。

05 不確かなまま残る点

06 出典

ノート、デコーダー、解読したページ: targets/nuncio1566/。ページの画像は転載していない。