01 記録の正体
ページには柱として「Januarie 1572」がある。手紙は登録簿のほかの部分と同じ筆跡で写されており、送られた手紙そのものではなく書簡控え帳の写しである。DECODEは二つの読み誤りをしている。ページには「24th」とあるのに日を27と読み、登録簿がWalsinghamのものであるにもかかわらず受取人を不明とした。ページ下部の宛名「To my verie …」はページの端で切れている。

02 手紙
Burghleyは、Walsingham自身の件、つまりフランスからの召還を決着させるものをまだ何も送れないことを「sorie and ashamed」と書いている。彼はそのために尽力し続けると約束する。Worcester卿の旅の知らせは国務卿に任せる。それから偽名の件に移る:
Glascoe Davison longeth to heare from Lyons [9] for that by your last tickett, I understand that Steward tould you that one should come from Roome [9], the shipp abode in the place appointed the space of 23 daies. And soe I end, trusting to see you here amongst your frinds within this sixe weekes at the leaste to bee revoked by that tyme. From Westm the 24th of Januarie 1572. Your assured frind William Baurleighe.
「Tickett」とは、Walsinghamが秘密の知らせを送るのに用いた別紙のことである。船、Steward、Glasgow、Rome/Florenceの一派をめぐる同じ企ては、この巻の1572年11月と1573年2月の手紙(R8361、R8364)にも通して現れる。
03 枠で囲まれた9が暗号でない理由
Diggesが刊行したHarley 260の手紙では、枠で囲まれた数字が地名の直後に現れる:Florence [9]、Rome [9]、Glasgow [7]、そして1573年2月には「Glasco [9]」と「Glasco [g]」の両方。同じ偽名に異なる数字が付くので、数字は値を符号化していない。枠はその前の語が人物の偽名であることを示している。R8362では二つの枠がどちらも地名LyonsとRoomeの後にあり、文は枠がなくても意味が通る。これで両方の印が説明でき、ページにはほかに印はない。
04 残る課題
- 「Lyons」と「Roome」が誰を指すのか。「Glascoe」はおそらくスコットランド女王メアリーのパリ駐在大使、グラスゴー大司教である。ほかの二つの偽名には一度も注記がない。これは歴史的な同定の問題であり、暗号の問題ではない。
05 出典
- British Library, Harley MS 260 f. 395r、DECODE R8362経由(画像、ログインが必要)。
- Dudley Digges, The Compleat Ambassador (London 1655)、「To the Right Honourable Francis Walsingham Esq; Ambassador Resident for her Majestie in France」と題された手紙。
- 同じ巻の兄弟記録:R8361(1572年11月)とR8364(1573年2月)。
注、転写、プロファイル:targets/r8362/。

